式年遷宮の伊勢神宮と熊野三山詣で ②伊勢神宮 内宮 2013年8月
伊勢神宮の参拝は、まず外宮にお参りし、続いて内宮へお参りするのが順序とのこと。外宮参拝のあと、真珠店でお買い物(買わなくても大丈夫)と休憩をしてから、内宮へ向かいました。
五十鈴川にかかる宇治橋の手前の鳥居です。渡った先にも鳥居があり、それぞれ、手前の鳥居は外宮の旧正殿の棟持柱が使われ、内側の鳥居には内宮のものが使われるとのこと。さらに次の架け替え時には、手前の鳥居は桑名の「七里の渡」、内側の鳥居は鈴鹿峠の「関の追分」の、それぞれ鳥居として使われるとのことで、正殿の棟持柱として使われてから60年もの間、お勤めを果たされるそうです。遷宮に際しては大量の檜が必要で、神宮の森の一部でも育てているそうですが、それだけでは足りないので木曽でも育てているとのこと。確かにこれだけの立派な柱となる檜を育てるのには、人で言えば数世代に渡って育てなければならないでしょうし、ありがたい木ですので、リサイクルされていると聞いて何だかうれしい気持ちになりました。また、冬至の頃には、この鳥居の間から日が昇るのを見られるそうで、いつか見てみたいです。。
宇治橋の中ほどから。この川の中にある杭は木除杭(きよけぐい)というそうで、流木などで橋脚が損傷しないためのものだそうです。宇治橋も、式年遷宮に合わせて架け替えが行われるのですが、戦後第24回の式年遷宮の実施が延期された際、宇治橋だけでも架け替えをと実施されたため、それ以降、宇治橋の架け替えは式年遷宮の4年前に実施されているとのことです。よって、今回渡った宇治橋は4年前に架け替えられたものですね。旅行に出る前に、何かのニュースで五十鈴川の水量がこの暑さで減っていると聞いて心配していたのですが、これくらいの水量はあったのでほっとしたところ、
反対側はこのようなことに。。
神宮内の御手洗場でこれくらいの水量です。
手をひたすのにも、覗き込むようにして。。お水は温かかったです。早く、暑さが和らいで水量が戻ってくるといいですね。。
気を取り直して、正宮へ向かいます。
第二鳥居です。この次の日に「お白石持ち行事」があったらしく、全国いろいろなところの神社関係者(?)の団体が参拝に訪れていました。伊勢神宮式年遷宮広報本部のHPによると、伊勢の地元民を中心とした国民が参加できる行事は、「お木曳き行事」「お白石持行事」とのこと。本来は「神領民」(=時代によって神領:神様に与えられた領地 は変動していると思いますが、市町村合併前の旧伊勢市・旧二見町・旧御薗村の一部を除く地域と、磯町・川端町らしいです)によって行われる行事とのことですが、近年は全国の神社関係からの要望もあり、「特別神領民」という全国から神社崇敬者の参加者を受け入れて行事に参加できるようになっているそうです。また、お白石持ち行事とは、宮川河原で採集した「お白石」を正殿用地に敷き詰める行事で、通常は絶対に入ることのできない正殿のそばまで行ける唯一の機会なので、大変に人気があるのでしょうね。
この第二鳥居をくぐって、大きな大きな杉の木に囲まれた参道を進んでいくと正宮に到着です。
内宮こと「皇大神宮」は、天照大御神をおまつりしています。鳥居の向こう、社殿の中心の正殿は五重の垣根に囲まれていて、中をうかがうことはできませんが、横の垣根から社殿内にまっすぐに敷かれたお白石をみることができました。
現在の正宮の左隣には新しい正宮が建立されていました。皇大神宮では、10月2日に遷御が斎行されます。内宮でのお白石持ち行事は8月12日に終わっており、続いて外宮が9月1日まで行われたとのことで、伊勢神宮に参拝した8月末は、お白石持ち行事のクライマックスだったようです。参拝者が多いのも納得です。
心穏やかにお参りさせていただき、安心して、おはらい町・おかげ横丁へ向かいます。
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