京都でカフェめぐり ⑤樂焼窯元・樂家に隣接した樂美術館を訪問 2013年9月
楽美術館に興味を持ったのは、婦人画報の8月号が京都特集で中谷美紀さんが樂美術館を訪れ、映画「利休にたずねよ」の中で実際にお茶と点てた、初代長次郎の「黒樂茶碗 万代屋黒(もずやぐろ)」について語っていたからです。そして、京都旅行に行く際には、「そうだ京都いこう」のサイトを参考に、マップを印刷などして持ち歩くのですが、新島旧邸が含まれる下鴨神社~京都御所・京都御苑のマップの中に楽美術館を見つけ、とらやからも近いので、行ってみることにしました。
楽焼って、聞いたことはあるのですが、茶道に詳しくないので調べてみたところ、Wikipediaでは、「轆轤を使わず、手とへらで成型し、750℃~1,100℃で焼成した軟質施釉陶器」とあります。初代長次郎が千利休との交流の中で、その製法をみとめられ、侘び茶と共に発展したので、日常使いの器ではなく、茶碗・香台・花入・水指等、茶道に関連する道具のみが作られるとのことです。
美術館は、窯元である樂家に隣接して建てられています。樂家2代目の常慶が吉左衛門を名乗って以来、代々樂吉左衛門を名乗られ、当代で15代目だそうです。
9月末は、秋期特別展「利休/少庵/元伯/千家の時代 と長谷川等伯「松林架橋図襖」修復完成記念特別展示」が行われていました。長谷川等伯も見たかったのですが、10月29日からの展示ということで、10月27日までは、初代長次郎の「二彩獅子像(重要文化財)」が展示されています。
写真は撮っちゃいけないんだろうな~と思い、また館内も暗かったので、写真なしですみません。
展示コーナーに入ってすぐに「二彩獅子像(重要文化財)」が展示されています。樂美術館のHPからも見ることはできるのですが、本物は躍動感があふれていて、一見の価値ありと思います。第3展示室では、冒頭の婦人画報にあった初代長次郎の「黒樂茶碗 万代屋黒(もずやぐろ)」も見ることができました。また、茶道の歩みと樂家代々の活動が一緒に書かれた年譜があり、わかりやすかったので、これは写真をとりたかった。。。それから非常に興味をひかれたのが、掛け軸に装丁されているお茶碗の注文書のような書状が展示されていたのですが、さらっと書かれたお茶碗の絵に、少々の文章のみ。これは、書くほうも書くほうだけど、これだけで作れるというのもまあすごいなと思ってしまいました。以心伝心なのでしょうか?想像力の闘いでしょうか?なかなか興味深いものがいろいろありましたので、機会があれば、また来たいです。
受付で周辺のお散歩マップをいただいて、地下鉄の駅に向かう途中、気になるところを通ってみました。
京都のお味噌といえば、白味噌ですが、こちらは老舗の本田味噌の本店。暖簾がわかりやすい!でも入りにくい。。。
こちらは武者小路千家で、さらにそのお隣は、千家十職の中村宗哲家と、上京区のこのあたりに茶道関係者(?)が集まっているのですね。 今回、ふとしたきっかけで楽焼を拝見することになりました。お茶を始めるのはハードルが高いけど、まずは「利休にたずねよ」を見ようかな。。
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■京都でカフェめぐり 2013年9月 記事一覧
④とらや京都 虎屋茶寮一条店できれいなお庭を見ながらカキ氷をいただきました
⑤樂焼窯元・樂家に隣接した樂美術館を訪問 ←今ココ!
⑥FORTUNE GARDEN KYOTO お庭が素敵なテラスでディナー
⑩鴨川沿いの人気カフェBONBON CAFEでランチを食べました
⑬石釜で焼くパンがおいしいbonne volonte ボンボランテ
⑭末富の新しいカフェ un cafe Le Petit Suetomi
⑰八坂の塔が見えるダイニング THE SOUDO HIGASHIYAMAでディナー