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仁和寺 五大明王 特別公開(秋の特別拝観) 今週末12月16日まで
- 2018/12/11
- 京都2018年10月
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10月下旬の京都行きの目的は、仁和寺の秋の特別拝観で、初公開の金堂裏堂・五大明王壁画を見学することでした。
新幹線で10時頃京都に到着し、バスで仁和寺へ移動しようと思ったのですが、やはりすごい人出。
JRと嵐電を乗り継いで「御室仁和寺」まで行くことにしました。
JRで「太秦」駅まで行き、歩いて嵐電「帷子ノ辻」駅まで。
北野白梅町行きに乗ります。
途中、線路の両側に桜の木が並木になっている場所があり、桜の紅葉がきれいだったので、思わず写真を。
嵐電「御室仁和寺」駅を出て、まっすぐ進めば大きな「二王門(重要文化財)」です。
「二王門」の金剛力士像。右側。阿形かな。
入ってすぐに拝観受付があります。
見学する場所によって、金額が異なります。
通常は御殿の見学がメインですが、特別拝観券を求めます。
境内は広く、人は多いものの、大混雑ではありません。
五重塔と紅葉はやっぱり人気。あとで写真を撮りましょう。
お目当ての「金堂(国宝)」です。
元々は御所の内裏にあった「紫宸殿」という建物を移築したものだそうです。
1613年造営で、1642~44年にかけて移築されたとのこと。
屋根に像が!
帰ってから調べたところ、これは亀の上に乗った黄安仙人だそうで、平和の象徴なんだとか。
金堂の中に入ると、まずは仁和寺の本尊である阿弥陀三尊が安置されている表堂に。
お堂内はもちろん撮影禁止ですし、公開といっても、明かりも最小限でとても暗いです。
背面壁面には浄土図、柱にはたくさんの観音図があり、絵がいっぱい!という印象が強かったです。
ただ、こちらは鮮やかさという意味では17世紀のものですから、かなり薄れているな~といった感じです。
そして、裏に回ると、五大明王像です。
今回、平成30年6月23日に第51代門跡が就任された記念の初公開。
仁和寺の僧侶しか見たことのない、あまり灯りにさらされていない、極彩色のお像でした。
とても鮮やかなので、見物者からは「本物ですか?」と。
説明してくださるお坊さんも、「今までほとんど灯りにさらされていないので、この鮮やかさが保てたと考えられます」と。
順路の手前から、
1.金剛薬叉明王(こんごうやくしゃみょうおう)
経典には、お顔の牙で一切の苦しみや悪、煩悩をかみ砕き、呑み込んでしまうとあるそうです。
2.降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
右足でシバ神、左足でその妃のウマ女神を踏みつけているのが特徴。
三世(過去・現在・未来)の煩悩を降す。
3.不動明王(ふどうみょうおう)
右手に諸刃の剣、左手に縄を持つ、五大明王の中心となる明王。
密教でいうところの最高仏・大日如来の変化身
4.軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
手足に蛇が巻き付いています。災いを取り除いてくれると言われる明王。
5.大威徳明王(だいいとくみょうおう)
六つの顔・手・足(六面六臂六足)が特徴的。
悪人を懲らしめ、呪詛を破り、悪夢を消滅し、悪病を除いてくれると言われる明王。
この日の夜、東寺でも講堂の立体曼荼羅で再び五大明王にお会いすることになり、ここで学んだ特徴を確認できました。
五大明王のお話をたくさん聞かせていただいた後、同じく特別公開中の経蔵を見学します。
こちらも内部は撮影禁止。
回転式の八角輪蔵があり、それには768の経箱、経箱の中にはお経が収められているとのこと。
この輪蔵を回転させると、それだけで経典を読んだのと同じご利益があるそうです(が、参拝者は回してはいけません)。
さて、境内の紅葉スポットを回りましょう。
五重塔(重要文化財)と紅葉を一緒に写真に収められる場所が人気です。
正面に見える梵字は大日如来を表すそうです。
東門に出ようとして、きれいな菩薩様が見えました。
1981年安置の新しいお像。金剛華菩薩様だそうです。花の仏さまとあります。
東門を出たところに、仁和寺の塔頭寺院でしょうか、紅葉のきれいな門前をぱちり。
結構歩きました。ランチに向かいます。