夏の京都 天龍寺の法堂「雲龍図」 八方睨みとは 2014年9月(8)

  • 2014/10/21
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2日目は、天龍寺の新しいシンボルと言われる、法堂「雲龍図」を楽しみにやってきました。
烏丸御池から地下鉄で太秦天神川へ出て、嵐電に乗り換えます。

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最後部の運転席越えの写真。撮り鉄みたい?
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嵐電の嵐山駅をでて、右方面に歩くとすぐに天龍寺へ到着です。
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天龍寺は、1339年に後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山として、時の将軍足利尊氏氏によって建立された臨済宗の本山のひとつ。
室町時代には京都五山の第一位として隆盛を極めたとのこと。
京都五山とは、京都の寺院を回っていてよく耳にしますが、改めて調べてみると。。京都の禅宗(臨済宗)の寺格を表すもので、室町時代、足利将軍家によって格付けされたものであり、政治的な意味合いも強く、必ずしも今日の禅寺の格付けではない。のだそう。
ちなみに、
南禅寺:別格 天龍寺:第一位、相国寺:第二位、建仁寺:第三位、東福寺:第四位、万寿寺:第五位
とのことで、臨済宗の祖である栄西を開山とする建仁寺が第三位であるところなど、鎌倉時代末期から室町時代にかけての権力の相関が、寺格にまで及んでいたのですね~。
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まず早速、雲龍図を見学です。創建以来、八度も大火にあったといわれる天龍寺ですが、最後の大火は蛤御門の変で、その時唯一残った禅堂を法堂兼仏殿として今日伝えられているとのこと。
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そして雲龍図ですが、平成12年、開山夢窓国師の没後650年を記念して、加山又造画伯の筆となる新しい「雲龍図」が完成したそうです。
厚さ3センチの杉板159枚を張り合わせ、全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直接墨色で描かれているそうで、墨の濃淡も鮮やかな雲龍図でした。
そして、どこからみても人の目を睨むように、目が合うかのように描かれている八方睨み。龍の顔を見ながら龍雲図を囲む円をなぞるように歩くと、龍の目がずっと追ってくるように見えます。何度もぐるぐる回ってしまいました。どうしてこうなるのか、ネットで調べてみましたが、描き方はよくわからなかったです。1点を見ているようなところから少しはずしてかくとか?結局は、眼の錯覚なのでしょう(^^;)
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法堂の見学の後は、諸堂の見学やお庭の見学が可能です。今回はお庭を見学することに。なお、お堂の入り口には、達磨大師の衝立があるそうです(写真はパンフレットから)。建仁寺を見学した際も達磨大師の絵がいくつもありましたが、天龍寺の達磨図は、前管長の平田精耕老師の筆によるもので、方丈の床の間などにも同じ達磨図が見られるそうです。達磨大師とはインドの仏僧で、禅宗のお寺で達磨大師の絵があるのは、中国禅の開祖だからというのは、建仁寺で達磨大師の絵を見て調べて知りました。。。
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さて、お庭の見学は、まず方丈をぐるっとまわって、曹源池に出ます。
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池では、大きな鯉が悠々と泳いでいます。
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木々が少し赤くなっていますが、紅葉の時期は素晴らしいでしょうね。
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こちらもパンフレットから。丘まで登ってみます。
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境内には川が流れていますが、とてもきれいな水です。
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芙蓉の花がきれいに咲いてます。萩は終わってしまっていました。
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丘の上に来ると、京都市内も少し見えます。
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まだ暑いので苔は弱っていますが、日陰ではきれいなところも。
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庭園内には精進料理がいただけるお店もあります。
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結構歩きました!出口を出ると、鬼瓦が。装飾と魔除けの両方の意味がある鬼瓦ですが、こんなに大きくて重いもの、焼くのも乗せるのも大変そうです。。。

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