- Home
- 年末沖縄 1泊2日弾丸旅 沖縄県立博物館・美術館 縄文展とランチ
年末沖縄 1泊2日弾丸旅 沖縄県立博物館・美術館 縄文展とランチ
- 2019/1/26
- 沖縄2018年12月
- 年末沖縄 1泊2日弾丸旅 沖縄県立博物館・美術館 縄文展とランチ はコメントを受け付けていません
12月28-29日という、年末も押し迫っての沖縄旅。
それでも、朝9:20に到着して、翌日は20時50分の飛行機で帰京という、丸々2日間時間があったので、何をしようかと調べていたところ、行きたいお店(器やさんなど)は、29日から年末の休みに入る可能性が高く、28日に回ってしまって、29日は1日バスツアーに参加するという行程にしました。
前から行ってみたかった、沖縄県立博物館・美術館も28日までだったので、空港から直行しました。
特別展「縄文と沖縄」が開催中でした。
東京国立博物館での「縄文」展も見に行ったので、沖縄での縄文時代の遺物が見られるのかなと。
低層の台形の建物が特徴的ですが、これは沖縄の城(グスク)をイメージしてデザインされたそうです。
建物の入り口手前には、穀物などを保管する高倉や、赤瓦づくりの民家といった屋外展示もあります。
空港から直接行ったので、荷物をコインロッカー(100円入れるけど、戻ってくる形式)に預け、2階の展示室に入ります。
東京国立博物館の縄文展では写真撮影不可でしたが、こちらでは一部を除き撮影OKとのこと。
見学者も少なくてゆっくり見られました。
最初のエリアは「縄文へのいざない」。
縄文時代は今から約1万5000年前から1万年以上にわたって続いた長い時代です。
学校で習ったはずですが、1万年も続いていた時代だったとは!
1万年続いても、残っている遺物は少ないような気がします。
写真↑の貝ビーズは沖縄出土のもの。貝製品としては日本最古のものだそうです。
シンプルで大きな土器。
これは、横浜市出土のもの。
あれ?沖縄で地元横浜出土の土器におめにかかるとは。。。
次のエリア「縄文のデザイン」。
有名な火焔型土器をはじめとする縄文のデザイン、土偶・ヒスイといった縄文のシンボリックアイテムのコーナーです。
火焔型、王冠型とデザインがありますが、これらは地域で決まったデザインがあり、遺跡からは多数、同じ形の土器が見つかっているのだそうです。
また、装飾性の強い形なので、祭祀で使われるのかと思いきや、普通に煮炊きに使っていたらしく、穀物が炭化したあともみられるそうです。
火焔型土器は、鶏頭(鶏のとさか)の模様が特徴ですが、こちら↑の〇は蛸の吸盤みたい。
東博の縄文展でもびっくりしたのが、この顔面把手。
今回の展示はこの把手部分がとれているものでしたが、
縄文展では、こちら↑が展示されていました。
これもすごい。
人の顔型の香炉ですよ?お香炊くんですよ?いや炊いたのかな?
説明にはランプとして使われたとありますが、それにしてもすごい形ですよね。
今作られて売られたとしても買う人たくさんいるでしょ?
これは同じ人の顔でもユニーク。
これもすばらしい。
岡本太郎は、縄文土器のすばらしさを世の中に再発見させたそうだけれども、「太陽の塔」は、土偶からインスピレーションを受けたに違いないと思わせる土偶でした。
この板状土偶は下が鏡になっていて、背面がみえるようになっているけど、これは何か意図があるのかしら?
縄文後期になると、より実用的な形になっているような。
「野性の造形」のコーナー。
縄文時代に限らず、沖縄および東南アジアにみられる野性的な造形の数々。
人が抱えているのは子供?動物?
「南島のシンボリズム」のコーナー。
こちらには、沖縄出土の土器がありました。
また、港川人に関するコーナーもあり、一部撮影禁止となっていました。
「先史時代のネットワークとヒスイの道」のコーナー。
有名な遮光器土偶。
亀ヶ岡式土器。
写真で見てわかる通り、漆が塗られています。
写真にはありませんが、主に東北や新潟で見つかっている亀ヶ岡式土器やヒスイ製の玉類が沖縄でも出土しているそうで、その文化が本土から海を渡って沖縄まで届いていたことになります。
最後は「琉球のデザイン」のコーナー。
ハジチというのは、沖縄の風習で女性が手にいれた刺青のこと。
2018年の大河ドラマで西郷隆盛の奄美大島時代の妻である愛加那が、結婚する際に文様をいれるシーンがありました。
また、鎌倉芳太郎という方は、香川県出身ながら、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後、教師として赴任した沖縄で、紅型と沖縄文化に魅了され、染織家・沖縄文化研究家となった人です。
紅型や織物の図柄が自然のデッサンから生まれていることがよくわかります。
鎌倉芳太郎という方が残した重要な資料として、戦前の首里城や歴代琉球王の肖像画など大量の写真があります。
戦火で多くが失われてしまったので、今やその写真でしか確認できないものも多いとのこと。
10月に首里城で琉球王の肖像画の写真を見ましたが、これだけでも残っていてよかったと思ったものです。
ゆっくり時間をかけて見学ができたので、お腹がすきました。
館内のカフェ「カメカメキッチン」でランチをいただきます。
メインのパスタにブッフェ形式のサラダ・スープ・バゲット・ドリンクが付くカメカメパスタランチをいただきます。
手前は 「キビまる豚のカルボナーラ」、奥は「えびとほうれん草のトマトパスタ」です。
麺のゆで具合もよく、おいしかったです。
おひとりのかた、私たちのような観光客、海外からの観光客など、いろんなお客様が来ていました。
また、沖縄県立博物館・美術館の向かいにはサンエー那覇メインプレイスがあるので、食事やカフェには困らない立地です。