京都でカフェめぐり ⑲祇園の古刹 建仁寺 2013年9月
祇園という好立地にもかかわらず、これまで行ったことのなかった建仁寺。平成26年に建仁寺開山の栄西禅師800年大遠忌に合わせて、大双龍図が公開されているというので、この機会に訪れることにしました。
祇園の花見小路通の突きあたりが入り口のひとつです。
今回のお目当ては、この大双龍図
と、海北友松の建仁寺本坊襖絵のデジタル複製(本物は京都国立博物館にあるそう)です。
建仁寺で拝観可能なのは、通常本坊のみ。こちらが本坊の入り口です。
建仁寺は、有名な文化財を多数所有しているそうですが、こちら俵屋宗達の風神雷神図もそのひとつ。本物は京都国立博物館にあるそうです。
本坊に入ってすぐに、この屏風があり、その横で建仁寺の紹介ビデオが流れているお部屋があります。
それによると、落款はないものの、画風から俵屋宗達の作であることは疑われていないそうです。複製でも十分迫力ありますが、本物見てみたい。
中に入って、まず目に入ってくるのは、「○△□乃庭」です。
○と□はすぐわかったけど、奥の△はこちら側からだと盛り上がっているのがわかりにくく、反対側に行ってようやくわかりました。
こんな感じ。
このお庭のいわれは、↑だそうです。
小書院には、○△□の掛け軸も。
同じく小書院にかかっている、建仁寺管長であられた竹田黙雷禅師の達磨画です。建仁寺は、禅宗の1派である臨済宗建仁寺派の大本山であるので、禅宗の開祖といわれる達磨大師の掛け軸がいくつかありました。文字は無功徳と読めます。
こちらは、その達磨画がかかっている小書院からみた、「潮音庭」。晴れて爽やかな日差しが入って、とてもきれいなお庭です。
こちらは、小書院の向かい側の大書院にある達磨画。
大書院側からみた潮音庭。中央の三尊石を取り囲む紅葉がいい日陰を作ってくれて、心が落ち着くようです。
方丈の前庭、「大雄苑」です。こちらもゆったりとしたお庭で、しばらく眺めていたくなります。
方丈の各室の襖絵は、桃山時代の画家、海北友松によって描かれ、重要文化財でもある「雲龍図」「花鳥図」「竹林七賢図」「琴棋書画図」「山水図」ですが、現在の方丈で見られるのは高精細デジタル複製のもので、本物は襖から掛軸に改装されて京都国立博物館にあるそうです。ほとんどの本物は、京都国立博物館に寄託されているのですね。京都国立博物館の所蔵品ではないので、一般公開されることはないのかもしれませんが、公開されることがあれば見に行かなくては。
こちらは、さすがに本物。法堂の天井に描かれた、小泉淳作画伯筆「双龍図」。2002年総見800年を記念して描かれたそうです。これも見ることができて大変によかったです。
今回初めての訪問でしたが、建仁寺は本当に来てよかったです。また季節を変えて訪れたいです。
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■京都でカフェめぐり 2013年9月 記事一覧
④とらや京都 虎屋茶寮一条店できれいなお庭を見ながらカキ氷をいただきました
⑥FORTUNE GARDEN KYOTO お庭が素敵なテラスでディナー
⑩鴨川沿いの人気カフェBONBON CAFEでランチを食べました
⑬石釜で焼くパンがおいしいbonne volonte ボンボランテ
⑭末富の新しいカフェ un cafe Le Petit Suetomi
⑰八坂の塔が見えるダイニング THE SOUDO HIGASHIYAMAでディナー
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